2009年11月2日月曜日

断酒70日目

さて今日で断酒も70日目です。100日目まであと一ヶ月ですか。
半年まではあと110日ですね・・・・・・

あんまり先の事考えるのは止しておきます。
一日断酒、明日の事はおいといて、今日だけは飲まない。
やはりこのスタンスで行くしかないようですね。

今日はスリランカは満月の日にあたるポヤディ(仏教がスリランカに渡ってきたのは丁度満月の日だった事に由来します。)なので半ドンで帰ってきました。

雨も降ってきたのでホテルの部屋でいろんな人の断酒ブログを読んでました。
ひとつ私もなんか書こうと思って前々から疑問に思っていた事について書きます。

それは飲んでいた時の私の心のより所「お酒は般若湯だし百薬の長だしね」という説についてです。
というわけで調べてみました。

調べたらなかなか面白い事が解りました。


<般若湯>
仏教徒が守るべき規則が「五戒」。

不殺生戒・不偸盗戒・不邪淫戒・不妄語戒・不飲酒戒の五つ。

そして問題の不飲酒戒は、酒を飲むこと自体をいましめたというよりも、酒を飲むことによって、前の四つの戒めを犯しやすくなるからという理由によって制定されたそうです。

こういった戒律が大陸から日本に伝わってくると、日本人は「酒を飲むこと自体がいけないのではないから、酒を飲んでも他の悪いことをしなければよいはずだ」と解釈するようになったそうです。

そしてさらに拡大解釈して、薬として身体のために少しぐらい飲むのならよかろう、ということで、酒として飲むのではない、という意識から、「智恵のわきいずるお湯」という意味で「般若湯」という名をつけたそうです。」(お寺さんのページからの勝手に転用。)


・・・・・これはもう拡大解釈のしすぎですね。

つうか他の4つの戒を破らせるわけですから一番悪いじゃないですか。
薬として体にいいから少しくらいならどう?って、なんだか麻薬の売人の売り言葉ですね。
そんでつけた名前が「知恵がわきいずるお湯」って、これも麻薬に明るいイメージの名前を付けたがる手口と同じですね。「知恵がわきいずる」って、単に酔って思考が麻痺して、ごく普通の事が冴えた事のように感じてるだけじゃないのかな。

たぶんこの般若湯の言葉の響きに騙された人もあまたいるはず。
何を基準にして「少し」なのかも明示されていないですしね。


う~ん、軽い気持ちで調べたらびっくりしましたね。
この調子でいくと「酒は百薬の長」っていう説もなんか曲解されてんるんじゃないかな??

ということで調べてみました。

<酒は百薬の長>

まずこの言葉を言った人というのが

「王莽」さんです。

王莽は、帝位を得るためにあくどく酒を使ってます。

自分の娘を、十二歳の平帝に嫁がせ、不老長寿の酒としてお酒を飲ませて毒殺し、自らが操縦しやすい、まだ2歳の幼子を帝位につかせ、仮皇帝と称して、自らが皇帝になったそうです。

・・・・・ってすでに王莽、酒の害を熟知してるし、悪用してるし。

しかしこの王莽さん、ご宣託として世論を操作するのに長けていたそうで、それによってこの皇帝就任もうまく理由付けて民衆をコントロールしていたそうです。
う~む、ますますキてますね。

そんで皇帝になったら物価統制のため、塩、酒、鉄の専売にする政策をとったわけです。
裏には物価統制とともに、国家の重要な資金源にしようとしたわけです。
民衆からの搾取ですね。

しかし、役人達が業者とつるんで、金儲けをはかったため、思い通りならない。
それで、政策を徹底させるため、政策の意味をわからせようと詔を出すわけです。

詔の内容は、

「それ、塩は食肴の将、酒は百薬の長、嘉会の好、鉄は田農の本」

(料理に塩は欠かせないし、酒は健康にいいし、宴会を盛り上げ、鉄は農業に重要な役割を果たす。)


生活に必要なものとして、塩や農耕用の鉄器と並んで酒をあげ、「百薬の長(ひゃくやくのちょう)」、すなわち「多くの薬の中でももっともすぐれているもの」としてます。
すごく大事なものだから国が管理しますよというためのキャッチコピーですね。
「覚せい剤打たずにホームラン打とう!!」みたいな。

しかし目的は国家の資金源にするために酒を独占しようとしているわけだから、薬物の王様として認識して、さらにいい金儲けの手段になると考えていたのではないでしょうか。
薬物の売買で国庫あるいは私腹を肥やすわけだから、これもはもうなんといっても悪者ですね。

しかしこの王莽さん、最後は悲惨です。

北から匈奴(モンゴル)攻めてきだすし、国内でも反乱が起こり、策略と詭弁でのし上がってきた人だから王莽さんは奇跡が起こるのを祈るしかないわけです。

そして鬱になり食事も進まず、もっぱら酒を飲んでいたといいます。
連続飲酒してアルコールへ逃避した訳ですね。

そんで最後は全身をなます斬りにされ、殺されてしまいましたとさ・・・・・。

まとめると、
未成年に飲酒を勧めて殺害し、酒で金儲けをしようとして色々画策して、最後は酒害にまみれて死んでしまった人間が提唱する「酒は百薬の長」説。


これにすがって酒には良い所があるんだと言われてもかなり興ざめしてしまいます。

ストレス解消とかあるかも知れませんが、あっという間に解消すべきストレスより、更に大きなストレスになる事はよくあると思います。


「般若湯」

「酒は百薬の長」

どちらも、都合のよい拡大解釈で根拠は無いんでは?と思います。

というわけで私はこの2つの言葉に惑わされるのは止めることができそうです。

しかし、調べてみると面白いですね。
(コピペ多用してますから、問題あったらご指摘ください。)

だれか飲み会でこのネタ振ってきたら得意満面で話そうと思います。
逆に話がこじれそうですが・・・・。


しかしえらいまた長文になってしまった。

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